JRuby 1.0 への Rails インストール手順
JRuby で Rails をインストールして実行させる方法は、docs/README.rails ファイルに記載されている。
手順は以下の通り。
- rails インストール
- ActiveRecord-JDBC インストール
- rails アプリケーションを作成
- JDBC 利用の設定
rails のインストール
JRuby 1.0 には予め RubyGems が含まれているため、JRuby の bin ディレクトリにパスが通っている状態で、gem を実行して Ruby on Rails をインストールする。
>gem install --no-rdoc --no-ri -y rails
(注)--no-rdoc、--no-ri の指定は時間短縮のため、付けなくてもインストールは動作するが、ActionPack の ri と rdoc の実行時に ArrayIndexOutOfBoundsException が発生した
ActiveRecord-JDBC インストール
>gem install --no-rdoc --no-ri ActiveRecord-JDBC
rails アプリケーションを作成
任意のフォルダで JRuby の bin ディレクトリにインストールされた rails スクリプトを実行して rails アプリケーションを作成する
>jruby %JRUBY_HOME%/bin/rails my_app
Windows で使うには、以下のような内容のバッチファイル rails.bat ファイルを bin ディレクトリに作成しておけばよい(rake も同様)
rails.bat ファイルの例
jruby %JRUBY_HOME%\bin\rails %*
JDBC利用の設定
アプリケーションの config/environment.rb ファイルの Rails::Initializer.run do |config| の下に処理を記述して、JRuby の場合に ActiveRecord-JDBC を使用するように設定する。
config/environment.rb ファイルの編集例
Rails::Initializer.run do |config| #処理の追加 if RUBY_PLATFORM =~ /java/ require 'rubygems' RAILS_CONNECTION_ADAPTERS = %w(jdbc) end ・・・ end
config/database.yml に JDBC ドライバーを使用する設定を施し、クラスパスに JDBC ドライバーを設定しておく。
config/database.yml ファイルの編集例
development: adapter: jdbc driver: org.apache.derby.jdbc.EmbeddedDriver url: jdbc:derby:db/test1;create=true
動作確認
生成した rails アプリケーションのフォルダに移動して以下のコマンドでアプリケーションを実行し、http://localhost:3000/ にアクセスして動作を確認する。
>jruby script/server